GREAT PEOPLE 第5回

以前，チャットでちょこっと触れたネタが，そのまま眠ってしまうのが
もったいないと思ったので，忘れないうちに書いちゃいました。

さて，999本筋と全然関係無いところに注目し，隠されたスゴイ人を
発掘して，この人(人に限らないけど)はスゴイよという内容を
お送りします。

今回は…
宇宙僧ダイルーズはスゴイ人をお送りします。

彼は999乗客の中でも最も迷惑だった乗客の一人ではないかと思う。
彼の持つハンドベルはご存知の通り，かなりの大音量である。
この時点で，すでに通常の人間からしてみれば，耐え難き状況
であり，迷惑千万この上なき，たたき斬ってくれるっ!!という事に
なりかねないこともないわけではないのかどうかはわからない
(おい，どっちだ!)。

さらにひどいことに，999車両はおろか，鉄郎の歯まで共鳴振動を
起こして，破壊してしまう始末。
迷惑という観点からしてみれば，ハイ，そうですね，って返されて
たしかに，もうそれで話は終わってしまうのだが，よく考えて欲しい。
あのハンドベルはどういう仕組みなのか…。

それをかんがえると実は凄いことなのではないかという思いに
かられてしまうのだ。大音量は，増幅装置をつけていれば別に
あれだけの大音量を出すことについては問題無く可能であるのだが，
では999車両だとか，鉄郎の歯とかいろんなものに，その振動を
共鳴させるなんてのは結構難しいのではないだろうか。

本来物質は固有の振動を持っていて，その振動と同じ振動を
与えると，共鳴を起こし，増幅され激しく振動する。
地震でもないのに，部屋にあるものの一部が不自然にゆれる
という現象が有り，怪奇現象化と思いきや，
じつは水道だか下水だかから発生する振動が原因でしたということが
実際にある。

これも，共鳴によるものだ。
面白いことに共鳴を起こしたこの固有の振動をもたないもの
については，全く影響を与えないので，その場にあるものの一部だけ
ゆれるという現象になるのである。

では，ダイルーズの場合はどうだろう。
ダイルーズの持つハンドベルから発せられる振動に対し，
あらゆるのものが反応した。
ということは，この振動に共鳴してしまったものすべてが
同じ振動を有するということか?

否。
可能性が無いわけではないが，すべて同じというのはまさに
ナ〜ンセンス!

つまり，ハンドベルからは複数の振動が発せられていたのである。
まあ，ハンドベルから発せられた音は単音ではないだろうから，
複数の振動を持つ音がでていても不思議ではない。
じゃあ，全然スゴクないではないか。

いや，スゴイぞ。
だって，ダイルーズ本人は全然平気なんだから。
それって，自分に影響が無いように細心の注意を払って
ハンドベルを作ったということでしょう。
そんな細かいことまでこだわってハンドベルを作っている
ダイルーズの姿を想像すると，笑っちゃう…
いやいやスゴイじゃないですか。

といういわけで，スゴイ人第5号は，ダイルーズに決定で…

ちょっと待ったぁ〜!!
そんなのスゴクないぞ。
そんなんじゃ，自分の保身を考えているだけの，ただの小心者
ではないか。

ぬぅぅぅぅん，認めん! 認めんぞ〜!!
そうではないのだ，彼のスゴイところは別にあるのだ。
13号にかわり，この13☆号が説明しよう。
(つのだ☆ひろ　か，おまえは(笑))

彼は自分の体を鉄郎の歯のために提供したのは覚えているだろうか。
いやいや，それ自体はスゴイことではない。
なぜなら，彼のせいで鉄郎の歯が破壊されてしまったのだから，
とうぜんのことをしただけなのだ。

さて，いきなり話が変わるが，999のレギュラーキャラには
誰がいるだろう。
鉄郎，メーテル，車掌さん，クレアさん，カノンさん，
ハーロック，エメラルダス……

私が言いたいことを，感の鋭い方はもうお気づきだろうかと思う。
そう，隠れたレギュラーキャラがいるのだ。
それが，宇宙僧ダイルーズなのである。
彼は鉄郎の歯として，常に登場しているのだ。

すげぇ，すげぇよ。

下手したら車掌さんより登場しているんじゃないか??
一見，鉄郎のためにしてあげたことが，実はレギュラーを
勝ち取るために，巧みにカモフラージュされたことだったとは(笑)，
侮りがたし，ダイルーズ。
その金田一くんもビックリの巧妙かつ斬新なアイデアによりレギュラーと
なってしまったダイルーズに，悔しいけれどもスゴイ人になってもらうしかない。

といういわけで，スゴイ人第5号は，宇宙僧ダイルーズに決定です。
(くそ〜，エタファンにも出演しやがって…(笑))