■ [アニメ] ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜 第1話がひどい
ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜 第1話がひどい
ひどい、と言っても作品そのものがという意味ではないことを最初に書いておきます。
さて、この4月からテレビアニメ「ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜」の放送が開始されています。この作品はナムコのアーケードゲーム「ドルアーガの塔」およびそこを起点としてデザイナー遠藤雅伸により構築されたバビロニアンキャッスルサーガを原作としたアニメです。舞台は、ゲームの80年後。
で、その第1話が先日放送されたのですが、本放送とGyaoの配信で内容が全く違ったのでありました。
本放送版は「第表1話 ドルアーガの巨塔」。
たぶん主人公であるところのジルが、敵の軍勢を蹴散らすべくパーティの前に立ちはだかり、見事に一蹴。その後、ドルアーガを倒すべく冒険が続き、笑いあり笑いあり笑いありお約束あり笑いありでナイトやクォックスを倒していき、ついにドルアーガを討伐! というところで目を覚ましたジルは、仲間達に最初の戦いの際に見事に敵に蹴散らされてずっと気絶していたことを教えられる。という、冒頭から最後までの話が、ジルの夢の中の話だったという第1話からギャグ回が展開されました。
対してGayo配信版は「第裏1話 ジルの冒険」。
たぶん主人公であるところのジルが、敵の軍勢を蹴散らすべくパーティの前に立ちはだかり、見事に一蹴されて気絶してしまう。パーティはお荷物のジルを連れながら敵の軍勢から逃げつつも、戦う機会をねらう。気絶したジルを抱えたままでは戦いに支障が出ると判断したパーティは人目につかない場所にジルを隠して敵と戦いに赴く。しかしパーティは袋小路においこまれてしまう。敵のボスを倒して形勢逆転を狙おうとしたその時、置いてきたはずのジルがどこからともなく落ちてきて敵のボスに直撃し、倒してしまうのだった。混乱に乗じてパーティはその場から離れ、逃走中にジルが目覚め……な感じで、こちらはジルが気絶している間の出来事が描かれています。いたって(比較的)真面目に展開される、アニメの第1話としては正統派な内容でした。
いや、待て、なんでそっちが「裏」なんだ!?
逆だろ、常識的に考えて。
これ、普通に表しか見てない人からしたら、
「また GONZO が原作クラッシュやってくれた!」
という評価で第1話で視聴完了という結果になりかねない。
まぁ、普通に見れる内容ではあったので、中には、ジョジョで例えたら、
「さすがGONZO!おれたちにできない事を平然とやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!」
と、いい意味で評価する人もいるかもしれないが、普通は文句言いたくなるわな。途中ならともかく第1話だし。
あえて好意的に解釈するなら、表版は単体で見て意味不明なことなく話を理解できるが、物語全体の第1話として失格。ただし、はじめにドルアーガの塔をモチーフにギャグをやったことで、ゲーム版とは違うだぜ?というアピールはできている、と思う。裏版は物語全体の第1話としてはきちんとできているが、表版を見ていないと意味不明なシーンが入っている。どちらを本放送として放送するかと問われれば、私も表版を選ぶ。1話単体で完結しているし。そういう意味では今回表版が表版として放送されたのは正解なのだろうなぁ。納得はせんが。
第1話全体の作りからすると作り手は「片方だけ見て文句言う前に両方見てから物を言え」ってことかもしれんけど、仮にそうだとしたらそんな押し付けがましいことは普通に見てる人からしたらそんなこと知ったこっちゃないわけで。
まぁ、裏は面白かったし、裏ありきで表を見る分には面白いし、第1話を見た限りでは視聴続行というところかな。
→ 公式サイト「ドルアーガの塔 the Aegis of URUK」
→ ドルアーガの塔〜the Aegis of URUK〜 (Gyaoの配信)
しかしあれですな、Gyaoにパッケージ入りでドルアーガの説明入ってるけど、イシターの復活のパッケージだけが無いのが悲しいですな。移植に氏がかかわってないからとかそういう理由かもしれないけど。