週刊少年ジャンプで連載中のギャグマンガ「ピューと吹く! ジャガー」。
掲載位置が最後という定番の位置で7ページの連載を続けていますが、実は地味に記録更新中です。
何が、というと、純粋にギャグマンガとしての連載回数。
下表は週刊少年ジャンプにおけるギャグマンガの連載年数と発行単行本数です。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 34年(連載中) | 既刊168巻 |
トイレット博士 | 約7年 | 全30巻 |
ボボボーボ・ボーボボ | 約6年半 | 全28巻 |
ど根性ガエル | 約6年 | 全27巻 |
ジャングルの王者ターちゃん 新ジャングルの王者ターちゃん | 約7年 | 全27巻 |
3年奇面組 ハイスクール!奇面組 | 約7年 | 全26巻 |
まじかる☆タルるートくん | 約4年 | 全21巻 |
燃える!お兄さん | 約4年 | 全19巻 |
ピューと吹く! ジャガー | 約9年半(連載中) | 既刊18巻 |
Dr.スランプ | 約4年半 | 全18巻 |
ついでにとんちんかん | 約4年 | 全18巻 |
花さか天使テンテンくん | 約3年半 | 全17巻 |
とっても!ラッキーマン | 約4年 | 全16巻 |
とりあえず2010年3月現在で15冊以上発行されているものに限定しました。この表は単行本の巻数でソートしてあります。同じ巻数の場合は古いほうが上に来るようにしています。
「世紀末リーダー伝たけし」「銀魂」はジャンル的にはギャグマンガに位置していると思いますが、昨今の定番の展開と言いましょうか、シリアス路線(バトル路線)のほうが多く、合間にギャグを挟むという形式のため対象外にしました。その意味では、「まじかる☆タルるートくん」も後半はシリアス&特訓&バトルが多いので純粋にギャグかと言われると微妙ではあります。「ジャングルの王者ターちゃん」や「ボボボーボ・ボーボボ」もバトル路線が多いですが、バトル中でも常にギャグを忘れないことからバトルはあくまで手段で基本はギャグという認識です。
少々前置きが長くなりましたが、「ピューと吹く! ジャガー」の何がすごいかというと、ギャグマンガとしての連載年数が歴代第2位だということ。ページ数が通常のギャグマンガの半分なので単純な比較はどうかという意見もありそうですが、何よりも(ジャンプで)続くというのは人気があるからで、ギャグマンガでそれだけ人気を維持し続けるというのがすごい。
実はこの表はちょっと面白くて、上位だけを見ると、70年代の作品にそれ以降の作品がなかなか勝てないことがわかります。それこそボーボボやターちゃんが上位に食い込んでますが、両方とも(読んだことある人はわかると思いますが)バトルでページ数を稼いでいることを考えると、こち亀はともかく、トイレット博士とド根性ガエルが長らく上位に君臨し続けているのは異常なほどすごいことです。唯一、バトルだのシリアスだのでごまかすことなくそれに食いついてきたのが奇面組だったりします。惜しむらくは作者の持病でしょうか。もし持病もちでなければ奇面組はどこまで続いていたのかと思うと、残念でなりません。
ちなみに、ギャグマンガで単行本が10巻以上15巻未満なのはどれだけあるかというと、
ハレンチ学園 | 約4年半 | 全13巻 |
東大一直線 | 約3年 | 全13巻 |
SKET DANCE | 約2年半(連載中) | 既刊12巻 |
ボンボン坂高校演劇部 | 約3年 | 全12巻 |
すすめ!!パイレーツ | 約3年 | 全11巻 |
1・2のアッホ!! | 約2年半 | 全10巻 |
実はたったこれだけ。週刊少年ジャンプ創刊以来、単行本数が10巻以上出ているギャグマンガは最初の表とこの表とあわせて、たったこれだけしかありません。ギャグマンガを長く続けることがいかに難しいかがわかります。
そんな中で9年以上も連載を続けている「ピューと吹く! ジャガー」はどこまで行けるでしょうか。果たしてトイレット博士を抜けるのか!?(あと6年くらいかかりますが)