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ツッコミ日記 Encylopedia


[マンガ] 最年長の漫画って何だろう? [長年日記]

2008年02月21日 12:12更新

最年長の漫画って何だろう?

……と、ふと思ったので調べてみた。

調査条件は、

・連載が終了していないこと

・途中、中断があっても気にしない

・続編は別作品とする

・短編、中編の集合体の場合は、シリーズものの1作品とみなす

・対象は日本国内のみ

結果は以下の通り。

最年長漫画 調査結果

1956年「仙人部落」(小島功)

1961年「小さな恋のものがたり」(みつはしちかこ)

1967年「超人ロック」(聖悠紀)

1968年01月「タンマ君」(東海林さだお)

1968年11月「ゴルゴ13」(さいとう・たかを)

1968年??月「サラリーマン専科」(東海林さだお)

1969年「ジャンケンポン」(泉昭二)

1970年「台所剣法」(亀井三恵子)

1972年「赤兵衛」(黒鉄ヒロシ)

1973年11月「あぶさん」(水島新司)

1973年12月「浮浪雲」(ジョージ秋山)

1974年「夕焼けの詩―三丁目の夕日」(西岸良平)

1974年04月「アサッテ君」(東海林さだお)

1974年「ヒゲとボイン」(小島功)

1975年「まんまる団地」(オダシゲ)

1976年01月「わんころべえ」(あべゆりこ)

1976年01月「ガラスの仮面」(美内すずえ)

1976年06月「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋本治)

1976年10月「王家の紋章」(細川智恵子)

1976年12月「エロイカより愛をこめて」(青池保子)

1978年08月「あさりちゃん」(室山まゆみ)

1978年年末「パタリロ」(魔夜峰央)

1979年「釣りバカ日誌」(やまざき十三・北見けんいち)

1980年03月「サラリ君」(西村宗)

コメント

「仙人部落」(小島功)

週刊アサヒ芸能で連載中の4コマ漫画。今回調べていて初めてその存在を知りましたが、これより古いものはちょっと見つからなかった。小島功って誰よ? という人もいるかと思いますが、「黄桜」のカッパの絵の人と言えばわかってもらえるでしょうか。

「小さな恋のものがたり」(みつはしちかこ)

去年くらいまで、この作品が連載中であることを知りませんでした (とっくに終わっているものだと……)。現在は「まんがタイムファミリー」「おはよう奥さん」にて連載中で、毎年5月頃に新刊が出るようです。

「超人ロック」(聖悠紀)

はじめて世に出されたのが同人誌なので他の作品との対比としてこの発表年を出すのはいささか反則気味ではありますが、その後の発表形式も若干複雑なのでこの年としました。あくまで商業ベースとしてなら貸し本で発表された1970年か、ランデブーで初連載された1978年あたりが妥当かもしれません。まぁ、でも気にしない。

「タンマ君」(東海林さだお)

週刊文春にて連載中。今回調べていて存在を知った (週刊文春は何度か購入してるので見ているはずだけどたぶん読んでないんだろうなぁ)。

「ゴルゴ13」(さいとう・たかを)

ビッグコミックで連載中。ページ数や連載ペースを考えるとこち亀と双璧をなすと思われる作品。

「サラリーマン専科」(東海林さだお)

週刊現代にて連載中。今回調べていて存在を知った。

「ジャンケンポン」(泉昭二)

朝日小学生新聞にて連載中。今回調べ(略)。

新聞関連では2007年初頭時点では東京新聞の「ほのぼの君」(佃公彦)が1956年3月23日付けから数えて最年長漫画だった (ただし途中休載期間があったり、再開された作品がタイトルが違ったりなどあるためあくまで連載開始が早いというだけである)。

「台所剣法」(亀井三恵子)

しんぶん赤旗で連載中。今回調べ(略)。

新聞は長期連載される作品が意外と多い、と今回調べていてあらためて認識させられた。

「赤兵衛」(黒鉄ヒロシ)

ビッグコミックおよびビッグコミックオリジナルで連載中。小学館系だとゴルゴの次はあぶさんだと思っていたので、調べてみてその息の長さに驚いた。

「あぶさん」(水島新司)

ビッグコミックオリジナルにて連載中。主人公が還暦を迎えてしまっているため、そろそろ現役引退を考えてるらしいですね。連載そのものが続行されるのかはわかりませんが。

「浮浪雲」(ジョージ秋山)

ビッグコミックオリジナルにて連載中。

ビッグコミックオリジナルって長期連載作品が結構多いんだよね。半分近くが長期モードに入ってる。残り半分で中期と新規分でしのぎを削ってるって感じ。こういう形態の雑誌だと新規読者が入りづらいのだけど、この雑誌に関しては長期連載作品の多くが1話完結でも読みきれる展開にしているので、途中から読み始めても案外受け入れやすい。この作品も然り。

まぁ、逆に言うと、雑誌を離れやすいってことにもなりますが。

「夕焼けの詩―三丁目の夕日」(西岸良平)

ビッグコミックオリジナルにて連載中。最近は映画で注目されてますが、かつてテレビアニメがあったこともたまには思い出してあげてください。

「アサッテ君」(東海林さだお)

毎日新聞にて連載中。今回調べていて、東海林さだおスゲェと思いました。

「ヒゲとボイン」(小島功)

ビッグコミックオリジナルにて連載中。上にも書いたけど調べると「またオリジナルか!!」と思いたくなるような状況でして、あらためてすげぇ雑誌だなと思った。

「まんまる団地」(オダシゲ)

しんぶん赤旗にて連載中。

「わんころべえ」(あべゆりこ)

なかよしにて連載中。少女マンガ雑誌に限定すれば現在最年長。ただ、調べてみたら単行本の刊行がストップしてるみたいですね。講談社らしいっちゃ講談社らしい。

「ガラスの仮面」(美内すずえ)

花とゆめにて現在連載“中断”中。一覧にこれを含めていいのかと自問自答したくなるのですが、一応完結してないし、終了のアナウンスも出てないので継続中ということにした。死ぬまでに完結しなさそうな作品の最筆頭と勝手に思ってます。

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋本治)

週刊少年ジャンプで連載中。週刊ペースで休載なく連載を続けている化け物的作品。それでいて読みきり作品も不定期に世に出してるんだから驚き。

「王家の紋章」(細川智恵子)

プリンセスにて連載中。

「エロイカより愛をこめて」(青池保子)

プリンセスにて連載中。

「あさりちゃん」(室山まゆみ)

小学館学年誌にて連載中。

そういえば女性作家って単行本の巻末に内輪ネタや近況報告みたいなの書くことが多いような気がする。以前、ジャングルはいつもハレのちグゥの単行本を見ながらふとそんなことに気づいたんだけど。あらためて見直してみたら、鋼の錬金術師の単行本のその“ケ”がありますな。絵柄があれなんでそんなこと微塵にも思わなかったけど。

「パタリロ」(魔夜峰央)

白泉社の雑誌にて連載中。

「釣りバカ日誌」(やまざき十三・北見けんいち)

ビッグコミックオリジナルにて連載中。そういや、映画が1人歩きしましたな。

「サラリ君」(西村宗)

産経新聞にて連載中。

以降。

当初10作品くらいあげればいいかな程度に考えていて、自分の知ってる古い作品を10個くらいあげていってから初掲載年代あたりを調べていったら、あれよあれよと間を埋めるかのように知ってるの知らないのいろいろな作品が出てくる出てくる。どこで切ろうかと考えた末、80年代の最初の作品までにしようと考えて、結局24作品になってしまいました。80年代まで含めると結構な数になるんじゃないかと思います。新聞4コマだとコボちゃんもありますし。

ただあれですね、長期連載で安定してしまうと「最終回は作者が描けなくなった時」モードに入っちゃいますよね。ギャグマンガに多く見られる1話完結型の作品ならある日突然終わっても問題はないでしょうけど、ストーリー漫画はなんらかの形できちんと話に決着がつかないといけませんからね。

ちなみに……。

1972年「ドカベン」(水島新司)

1977年「銀河鉄道999」(松本零士)

これらはいったん正式に最終回を迎えた後に続編が連載されているものなので今回は一覧に含めませんでした。

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