今回の増刊号を読んで、マンガの銀河鉄道物語は松本先生の描く、シュラと大山昇太を主体にしたものと認識した。あらためて、銀河鉄道物語は別に有紀学が常に主人公でなくてもいいんじゃないかと思えた。もっと銀河鉄道に関わるいろいろな人が主人公になっている話があってもいいんじゃないか、と。有紀護の話であるとか、バルジやブルースが主人公になっている話があっても面白いんじゃないか、と。もっと言ってしまえば、イワノフの若い頃の話があっても、作り手次第で面白いものができるんじゃないか、とまで思ってしまったわけであります。
まぁ、アニメと今回のマンガで設定が異なる部分もあるけれど、アニメはアニメ、マンガはマンガと割り切って、松本零士の世界で共通しなきゃならん設定はそのままに、細かいところは適当に頭で切り替えればいいか……と気楽に構えるのが一番いいんじゃないかなぁ。
会話のところどころ護と学がごっちゃになってるような気がする。いまいち話の要点がつかめないが、とりあえず親友である有紀学と護のために、大山が名を偽ってディスティニーに来たということはわかった。惜しむらくは、2003年の増刊号の時点でこれらの話が掲載されていれば…ということ。
あのパスを見る限り、いずれ時間か、時の輪を巡る旅に出るんだろうなぁ。
1000号は最終番号らしいけど、第4話で学が4292号に乗っていったのは記憶に新しい。999号はスリーナインと読むけれど、1000号はミレニアムと読む。登場したメタノイド「ツイスト・バレル」は自ら騎士と名乗るだけあって、正々堂々としていたし、死ぬ時も潔かったですな。それにしても「燦天河無限」が出てきましたか。出てくるのはいいんですが、燦天河無限のほうも話を何とかして欲しい……。新たな歴史モノに手を出してる場合じゃないです……と思ってしまう今日この頃。
惑星「ワカラナイトコロ」、停車時間24時間24秒。わけのわからんものが出てくるのが999のいいところではあるんですが、心やましき者は惑星は助けてくれないですか。ふむ。
「一年梅組」はどこ行った、と思う人もいるはず。まぁ、気にしないのが一番かと。
センチュリオン登場。キーワードだけで登場しないんじゃないかと思ってただけに嬉しいんだけど、新キャラが出てきて話すだけ話して死ぬか帰るかという展開が多いなぁと思う。
ロス・デスバレル。すべてを知らずにすべてを知ったような口を聞き、人をあざ笑うことに生きがいを感じる小心者。土台の無いお人形は、惑星ローラープレスの土台になっちまったという。ハーロックが登場してぶん殴っていくより、こっちのほうが999っぽいですな。それにしても新シリーズに登場する悪い悪役って、みんな似たような人物ばかりなのが気になりますが (というか食傷気味)、あえてそうしてるのかどうかについては今後の展開次第。メーテル風に言えば、「いまにわかるわ…」という感じでしょうか。
ついにミラクレイ登場。宇宙博物史で巡と会ってミラクレイのことを聞いてるはずだけど、そのことを単に忘れてるという伏線なのか、それともあちらとは別の時の輪の物語ということなのか、いまのところ不明。
祖母に大山摂子、父に大山敏郎 (トチロー) を持つ。タイタン出身。旅立つ前に、祖母から父の遺品であるコスモドラグーン(シリアルナンバー0)を受け取った。大山敏郎の名を名乗ることもある。銀河鉄道1000号に乗り、旅を続けている。先祖に、大山昇太 (男おいどん)、大山蜻志郎 (燦 天河無限) を持つ。
この宇宙に4丁しかないコスモドラグーン (シリアルナンバー1〜4) とは別に存在するプロトタイプのコスモドラグーン。本来はトチローが所持しているが、その都度持ち主にふさわしいと思われる人物に手渡している。過去もしくは未来において所持したことがある人物は、台場博士 (ニーベルングの指輪)、台場正 (ニーベルングの指輪)、ウォーリアス・ゼロ (コスモウォーリアー零) など。