2011/12/10(土)。
22時前くらいから翌1時すぎくらいまで、月が地球の影に入る皆既月食となった。
皆既月食自体は珍しい現象ではないものの、月の欠け始めから終了までを観測できるというのはよくあることではなく、これだけの好条件なのは平成12年以来だそうだ。
天文ショーは見たい時に見れるものではないので、こういう貴重な機会は無駄にしたくない。それでなくとも、昨今の都市部、特に東京では星空でさえ満足に見ることができない状況だ。見えるのは一等星くらいだろうか。実にさみしいものだ。
私が小学生のころは、星空の観察という理科の宿題が出た。明るい星で構成された星座であればいくつか確認できた。東京都市部ですら、それくらいは見えていた。今は、街が明るすぎる。それがダメとは思わないが、冬のたった一晩でいいから、すべての明かりを消す日があってもいいんじゃないかなぁ、とか思ったりする。
閑話休題。
皆既月食のことをすっかり忘れていて、ふと思い出したのが23時頃。
コートを着込んで、ベランダから空を見上げると、見事に影に隠れた月が見えた。残念ながら欠けていくところは見ることはできなかったけど、影から出ていくところは見ることができる。とはいえ、ずっと見てても体が冷えてしまうので、時々見ることにした。
記念に、とデジカメで撮影してみたものの、残念な結果になった。三脚で固定した上で「遠景モード」で撮影すればいいらしい。手で持って、夜景モードにしてたような気がする。
次は、5月21日に「金環日食」。日本で観測できるのは25年ぶり、東京で観測できるのは、実に173年ぶりだそうだ。これは見逃せない。なお、今年を見逃すと、次の金管日食は2030年北海道。
6:19 日食開始
7:32 金環状態開始
7:34 金環状態終了
見たい人は、日食観測用のグラスを今のうちに準備しておきましょう。