ナムコというと、私のとってどうも80年代のイメージが強すぎて、「あの頃のナムコは良かった」みたいな感傷にふけってしまうわけでありますが、たぶん今の10代の人からすれば鉄拳やテイルズの会社というイメージになるんでしょうかね。リブルラブルとか、ボスコニアンとか、グロブダーとか、トイポップとか、バシシとか、目蒲線の女とか、そんな言葉にワクワクできた人はじゅうぶんにおっさんです。
あえてマイナーな言葉を出しておいてこんなこと言うのもあれですが、実際ワクワクできた人にとっては、こんな書籍がある種のバイブルなのではないかと思うのですが、いかがなものでしょう。
「ALL ABOUT NAMCO ナムコゲームのすべて」1985年刊
「ALL ABOUT NAMCO II ナムコゲームのすべて」1987年刊
ナムコゲームの紹介と攻略を中心に、移植版の紹介、ドット絵や楽譜などを掲載した資料的価値の高い書籍でした。ずいぶん読み倒してしまったのでくたびれております。
そんなわけでナムコとしてはこの頃のナムコが一番好きなわけですが(別に今のナムコが嫌いというわけじゃない)、そんな私にとって、グっとくるものがあるゲームが登場。それが、ニンテンドーDS用ソフト「ぼくらのテレビゲーム検定 ピコッと!うでだめし」。
・10秒で分かる、あなたのゲーム力――「ぼくらのテレビゲーム検定 ピコッと!うでだめし」 (1/2) - ITmedia +D Games
往年のナムコゲームを題材にしたミニゲーム集で、ゲーム検定なる機能もついている。モチーフとなっている作品はおそらくすべてファミコンライクな画面になっております。うーむ……。
ゲームタイトルが「ぼくらの“テレビゲーム”検定」だから仕方ないし、DSの解像度を考慮するとアーケード版よりファミコン版を参考にしたほうが良いのはわかるのだけれど、ゼビウスとか妖怪道中記あたりは、のぺっとしたファミコン版よりグラデーションの綺麗なアーケード版をモチーフにしてもいいような気がしないでもない。
……と思うのは、アーケードゲームに慣れ親しんだ人間だからこその考え方なのだろうなぁ。人口的には私のようなアーケードからゲームに興じた人間より、ファミコンから、のほうが多いのだろうし。
むしろファミコンに慣れ親しんだ人間と話をしてると
「え? それゲーセンにもあったんですか?」
とか聞き返されてしまうし。
そんなわけで、ナムコ版メイドインワリオな「ぼくらのテレビゲーム検定 ピコッと!うでだめし」、ワクワクしながら待っていたら、さっそく発売延期。