カインから、闇のクリスタルのことを聞かされた。
クリスタルが実は8個あるとか、地底に別の世界があるとか、いままでの常識が覆される事態だぞ。みんな、なんでそんなに冷静でいられるんだ。それとも俺の感覚がおかしいのか。やばい、みんなについていかれない。
地底ではいきなり戦闘に巻き込まれ、エンタープライズ号が不時着した。俺たち何かに巻き込まれることばかりだ。近くにあるドワーフ城へ行き、事情を話していると、キタキタおやじがあやしい気配を感じたようでクリスタルルームへ急いだ。それはいいのだが、言いだしっぺのお前が真っ先に行って何かあったら、お前が一番あやしまれるんじゃないか? みんな納得してるみたいだし、実際に妙な敵がいたから何も言わないが。
またゴルベーザが現れた。
しかしタイミングいいな。俺らのほうが後手に回ってるはずなのに、俺らのほうが先に着いてるってのはよく考えたらおかしな話だ。どこかで潜んで、俺らが来るのをじっと待っていたんじゃないだろうな。もしかしてストーカーか。誰が狙いだ? この前さらったローザか? いろいろ面倒見てたカインか? それとも最近気になる俺か。俺は勘弁してくれ。そんなの、試練の山で十分だ。これ以上、心の傷とかをひろげないでくれ。
そんなことを、麻痺させられ黒竜の黒い牙をくらっている間に考えていた。
危機が迫ると急にいろんなことが頭を巡る。よく、死ぬ間際にいままでのことが走馬灯のように……と言うけど、それみたいなものか。
ところがゴルベーザの思惑通りにはいかず、俺達は死ぬどころか、黒い牙の効果がまったくなかった。アダマンアーマーのおかげのようだ。あいかわらず俺らは麻痺状態だが、この事態どうするんだ。いちいち1人ずつ、死ぬまで自分でボコるのか? それはそれでカッコ悪いな。ゴルベーザ、哀れだ。
そこへリディアが登場した。
正直驚いた。生きていたこともそうだが、いきなり成長してることもだ。あと、エロい格好も。いったいリディアに何があったんだ? リヴァイアサンに食われると、こうなるのか。
話を聞くと、リヴァイアサンたち幻獣の住む幻界にいたのだそうだ。そこはこことは時間の流れが違うため、ここまで成長してしまったのだそうだ。まぁ、それはいいとして、じゃあリヴァイアサンが俺らを襲ったのはなんでだ? 幼いリディアが目当てか? リディアをさらって手元に置いて、自分好みに育てて、こんなエロかわいくしたのか? 幻獣のくせして、このペド野郎め。
ゴルベーザを退けた俺たちは、ゴルベーザが封印の洞窟へ向かっている隙を狙い、クリスタルを奪還することになった。
バブイルの塔で待ち受けていたのは、ルゲイエというマッドサイエンティストだ。こいつのリバースガスとやらが、ダメージと回復を逆転させやがる。攻撃すれば回復し、回復すればダメージなのだ。やっかいだ。くやしいから手持ちのエリクサーをあいつに投げつけてやった。ざまあみろ。リバースガスを連発して意味の無い行動をとるような変な奴だった。
クリスタルの奪還に失敗した俺達はルビカンテの策略によってピンチに陥ったが、シドの自爆という尊い犠牲によって助けられた。わざわざ爆弾を持って飛び降りる意味があったのかどうかについてはシドの名誉のために不問だ。