昔、ゲームの中古販売に異を唱えてなんとかしようとしていたメーカーがありました。光栄とかエニックスとか。あの頃は新品ゲームの中古販売を1年間禁止させていたんじゃなかったかな。ソフマップあたりだと光栄とかエニックスのゲームの中古買取を中止してたこともありました。中古ゲームはメーカー側に一切の利益をもたらさないのでメーカーにとっては鬱陶しい存在でしかないのも事実。いかに新作が中古市場に行かないようにするかというのはメーカーの悩ませどころだったのではないかと思います。
その一方で1円でも安くプレイしたいユーザーがいるし、すでに生産していないゲームを入手するには良い手段でもある。
そういえばかつてパソコンソフトをレンタルするお店が全国にありました。まぁ、レンタルとは名ばかりで借りてコピーして返すというのが常だったようです。コピーツール自体も普通にショップでも販売されており、いわばやりたい放題だったのではないでしょうか。ただ、本来コピーツールが謳っていたのはあくまで製品のバックアップ目的。ディスクは使えば劣化しますから、それを防ぐためにコピーしたものを通常のプレイとして使い、マスターは綺麗に保管しておく…というもの。
とはいえ、それをそのままの目的で使わない人もいるわけで、レンタルでさえ法的にアウトなのにコピーが温床となるとメーカーも黙ってはいません。摘発されていく店舗も増え、次第にレンタル店はその姿を消していくのでありました。そういった店は中古販売店となっていくわけですが、まぁ、そんなことはどうでもいいですな。
そんなわけで新作が回転する中古市場も目の上のたんこぶみたいなもので、いろいろと考えた挙句一石を投じたのが廉価版の存在でした。一定期間経過したら価格を安くして再リリースというもの。中古は安いけどキズがついてたりしたらイヤだなぁと思う人や、いまさらだけで○○プレイしようかなと思う人にはちょうどいい存在だったのではないかと思います。ただ廉価版といっても初めのころは中途半端な価格設定で、中古か廉価版かを天秤にかけても中古のほうがいいや、と思ってしまうような状況も少なからずあったように思えます。
そんなわけでやっと本題ですが、12月にカプコンゲームの廉価版がいくつか発売されます。
・PS2「ストリートファイターIII 3rd STRIKE-Fight for the Future- カプコレ」
・PS2「ヴァンパイア ダークストーカーズコレクション カプコレ」
・PS2「デメント カプコレ」
・PS2「フルハウスキス カプコレ」
・PSP「ロックマンDASH2 エピソード2 大いなる遺産 カプコレ」
以上、12月14日にそれぞれ2079円(税込)でリリース。
正直この価格設定に驚いた。ストリートファイターIIIなんてもともと3800円(税抜)で販売されていて十分安いのにさらに価格下げてくるあたり、何考えてんだカプコンって感じ。ヴァンパイアは昨年買ったから別にいりませんが、ストIIIは持っていなかったので今回の廉価版発売を期に買ってみようかと思っていたり。
ストリートファイターIIIは初作アーケードリリース直後に数回プレイしたものの、その頃格闘ゲームそのものに対する熱が冷めかけていたこともあってあまりプレイすることがなかったんですよね。だから思い入れもあまりなく、PS2版が発売された時もスルーしてました。アーケードリリースからそろそろ10年経つんですね。3rd strikeリリースからは7年ですか。早いもんだ。
→ ITmedia +D Games:12月にPS2とPSP「カプコレ」シリーズが続々登場――「デメント」、「ロックマンDASH」など
なお、今年の4月に発売されたPS2「大神」が、早くもベスト化。12月14日、3129円で発売。