第11話 「スターシア」
■登場人物
沖田十三
古代進
森雪
島大介
スターシア(の娘)

■登場メカ
宇宙戦艦ヤマト
羽黒妖の乗ってきた輸送艇
スターシアシップ

■ストーリー
レーザー集束射撃を受けているヤマト。スターシアシップがドッキングしたままでは,輸送艇がヤマトへ着艦できないため,沖田艦長の命によりスターシアシップが切り離された。スターシアシップはそのまま地球大気圏へ突入し,燃え尽きてしまった。そして,スターシアが第一艦橋へ現れた。
■切り離されるスターシアシップ
前回最終ページでいつのまにか書き忘れられていたスターシアシップが,とうとう切り離された。切り離されたスターシアシップは,そのまま地球重力に引かれ大気圏へ突入。炎に包まれて爆発,飛散した。

恐るべき機能をもったスターシアシップも,わりとあっさり消滅されてしまった。ヤマトに比べればたいしたことはない乗り物なのだろうか。まぁ,確かに大事の前の小事とも思える。

■島よ,キミは何処へ…
1ページ目,島は操縦席にいる。 しかし,次のシーン,沖田艦長が古代に命じている場面ではいつのまにか島がいなくなっている!!

島よ,キミは何処へ行ってしまったのか!?

と思ったら,スターシア登場シーンで,レーダー?(地球儀みたいだなぁ…)の正面にいた。 そんなところで何してんだ,キミは(笑)

いや,待て。古代もいつの間にそんなところにいるんだ。

■光るスターシア
第一艦橋に登場したスターシアは,第一艦橋全体をホワイトアウトしてしまうかのごとく,光はなっていた。彼女の切る服が光っていたのだ。彼女曰く,発光スーツをオフにするのを忘れていた,とのことだが,そもそもその発光スーツは何のために使うのだろうか。

そこで考えた。発光スーツは何のために使うのか。

その1。通信中,相手の画面に特殊効果を与える。これにより,相手にスターシアという人物の神秘性をすりこませることができる。しかしこれには問題がある。実際に会った場合に,タネもシカケもバレてしまうため,相手はたいそうガッカリすることであろう。

その2。素肌を隠す。実はあの服はシースルーになっていて,通常時は透けて中身…つまり素肌が見えてしまう。アレもコレも。そんなわけで,服を発光させることで,逆光減少となり,中身が見えないという裏技。伊藤家の食卓でもきっと紹介されるに違いない。しかし,発光をオフにしても,中身が見えないので,これはボツだ。っていうか,これはスターシアじゃなくて,テレサに最適かもしれない。

上記その1とその2は冗談ですんで,本気にしないでね。

■スターシア,その正体
今回現れたスターシアは,スターシアの娘。スターシアと古代守との間に生まれた娘である。 サーシャはどうした,とか思った人は,そのことは新宇宙戦艦ヤマトでは忘れてください。 ようは,新宇宙戦艦ヤマトは,宇宙戦艦ヤマトのもう1つの続編である,とお考えください。どうしてもそう考えることが出来ない方は,新宇宙戦艦ヤマトを楽しむことが出来ないだろうし,その世界は理解できないと思います。

でも,古代32世とスターシアはどういう姻戚関係になるんだろう。 スターシア(娘)から見て,古代2世はいとこ,古代3世は従姪孫(じゅうてっそん)となる。それ以降は…誰か知ってたら教えてください。

■なぜスターシア(娘)は生きているのか
以下は,スターシアのセリフです。

「生命体の寿命は生命体自信の体質資質や,互いの存在した位置関係での相対速度によって異なります。だから私は2代目でも,この出会いに不自然さはありません」

これを考えてみましょう。

単純に寿命を考えた場合,生物によって寿命が異なるのはわかりきっていることです。しかし,ヤマトの世界では,イスカンダル人であるスターシアと,地球人である古代とで比較した場合,その起源は同じイスカンダル人であり,能力的にはさほど差はないはずだった。イスカンダルと地球という異なる環境が,長年月にわたって生物に与えた影響によって,寿命に差が発生したものと考えられる。 しかし,スターシアは寿命については触れていない。むしろ,スターシア(娘)の出現は,寿命によるものというよりは,後者…つなり,相対速度云々によるもののほうが大きいのではないかと思われる。

光速移動したり,ブラックホールに近づいたりすると,地球上に比べて時間の進みかたが遅くなります。相対速度の違い…というのはようはこういうことを言ってると思うんですが,相対速度の違いによって発生した時間の差は寿命とは関係ない。確かに,時間が早く進んでいる側からすれば,遅く進んでいる側の寿命が長く感じるかもしれない。しかし,時間の遅く進んでいる側にとっては,経過している時間は変わらないわけで,別に寿命が長くなっているわけではない。

たとえば,こういうことです。地球が1000年経過している間に,スターシアの世界では20年しか経過していないと。地球人から見ればスターシアは1000年も生きていると思うわけですが,スターシアから見れば自分は20年しか生きてないというわけです。別に寿命が長くなったわけではないということです。

ようは松本零士的宇宙概念でよくある話で,違う時代の人なり戦艦なりが,出会ったりする設定があるでしょう。それですな。

あとは,松本ワールドには,時の環という最終兵器(笑)があるので,多少の無理は,時の輪で説明ができてしまったりするわけでして…。時の輪があれば,なんでもありって感じですが。

■スターシアシップは燃えつきました
燃やされたが正解(笑) 「私の家はここしかない」とのことだが,イスカンダルはどうしたのだろうか。 都合のいいところだけ,旧ヤマト作品群の設定が生かされているのだろうか…。

■西暦3199年1月25日
ヤマトが旅立つ日。 あと地球周回軌道を9周巡る。

1月25日は,松本先生の誕生日……f^^;)

■新宇宙戦艦ヤマト スペース通信 Vol.5
「新宇宙戦艦ヤマト」CD発売記念プレミアライブ(2000年12月3日開催)のイベントレポート。


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