「小松原一男アニメーション画集」出版記念上映会
- 日時:2002/08/17(土) 18:00
- 場所:安田生命ホール (東京)
序
このイベント自体は松本先生と直接関係するものではないのですが,
せっかくなのでレポートを掲載します。
以下は当日のプログラムです。
18:30 ビデオ「ハーロックの悲しみ」2分27秒
18:35 「画集」編集責任者ご挨拶
18:38 ビデオ「カルトニスト2001〜フランスにおける日本アニメの人気」5分
18:45 ビデオ「(追悼イベント記録)ラピュタのビルはおれのビル」14分18秒
19:00 フィルム上映「キャプテン・ハーロック #1 宇宙にはためく海賊旗」24分
19:24 休憩 5分
19:30 落語「オタク寿司」 CHICAGO 15分
19:45 フィルム「マグネロボ ガ・キーン #1 無敵の王者ガ・キーン!」24分
20:10 ビデオ「銀河旋風ブライガー (オープニングのみ)」
20:12 トークショー:小松っちゃんが待っている・アニメーター大集合!
金田伊功,友永和秀,辻繁人,越智一裕,羽原信義 (敬称略)
20:30 フィルム上映「タイガーマスク 第105話最終回〜去りゆく虎」
21:00 ビデオ「小松原一男ハーロックを歌う」4分
21:05 全員で合唱「キャプテン・ハーロック」3分
21:10 終演
○開場
会場が地下にあるため,地上から降りる階段に並んでいました。前方に知り合いはいるかと思って下まで降りてみましたが,特に見当たらず,そのまま上がって並び直し,開場までしばらく待ってました。そして時間になり開場です。
○本を受け取る
ふと後ろを見渡すと,みはりんさんを発見。端っこの方には関係者として,星野鉄郎さんたちもいました。入口で当日の案内と画集を受け取って,星野鉄郎さんたちにご挨拶後,みはりんさんが来るのを待ってました。
それにしてもこのイベント,なにか重圧感を感じました。それもそのはず,ほとんどが関係者なのだそうです。私はあまりその道の関係者の顔を知らないので誰が誰なんだかさっぱりわかりませんでしたが,なんだか関係者っぽい雰囲気はいろんな人から感じ取れました。(増永さんは確認できました)
舞台に近い場所,それも中央部分に席をとり,はじまるのをじっと待ちます。
その間,画集とオマケの冊子を見たのですが,思ったよりも松本作品が多く,満足感たっぷりでした。しかしまぁ,アレイの鏡まで収録されているとは恐れ入りました。
冊子は冊子で豪華すぎです。妙にメーテルが多いのもいい感じですが,増永さんのイラストがなかなかよかったです。劇場版鉄郎が描かれているので,珍しいのではないでしょうか。これがもらえたというのは,予約してよかったと思った瞬間でした。
それと,手違いで小冊子に入らなかったイラストが1点あって,それはイベントの案内の表紙になってました。これであとポストカードがあれば……。
○ビデオ「ハーロックの悲しみ」
ハーロックの曲(といってもスローなので哀愁を感じる)にあわせて,小松原さんやハーロックなどの代表作の映像が流れました。中でも筋肉隆々な小松原さんが印象的でした。
○「画集」編集責任者ご挨拶
アニドウ代表のなみきたかしさんによる挨拶です。
○ビデオ「カルトニスト2001〜フランスにおける日本アニメの人気」
カルトニスト2001で小松原原画展やったときの記録とのこと。このイベント自体はフランスのオタクが一堂に会する素敵なイベントだそうで,小松原原画展については,ぜひやってくれということで開催したのだそうです。向こうでは,ハーロックの人気はさることながら,なぜかグレンダイザーがかなり大人気らしく,コワイほど盛り上がってる様子が上映されていました。
○ビデオ「(追悼イベント記録)ラピュタのビルはおれのビル」
小松原さんが亡くなったその年の6月に行われた追悼イベントの記録です。全部上映すると大変なことになるので,編集されたものが上映されました。カラオケ大会やイベント後の打ち上げの様子も上映されました。コスプレメーテルも熱唱。コスプレ鉄郎も熱唱。
○フィルム上映「キャプテン・ハーロック #1 宇宙にはためく海賊旗」
小松原さんが一番のお気に入りだったというハーロック。そのアニメ第1話をあえてフィルムで上映です。ビデオやLDでもよかったらしいんですが,アニドウとしてはそこはあえてフィルムにこだわり,今回フィルム上映に踏み切ったそうです。なんでもフィルムだと10万円くらいかかるとか。
ちなみに,このハーロックはみな静かに見ていました。とても静かに…。
○落語「オタク寿司」 CHICAGO
休憩をはさみ,今度は落語。普通のイカとシャア専用イカがあります,という感じの落語。確かにこういうところでしかできないネタばかりでした。
○フィルム「マグネロボ ガ・キーン #1 無敵の王者ガ・キーン!」
次のフィルム上映はマグネロボ ガ・キーン。私も名前と姿は知っているものの,作品自体は見たことがなく,新鮮に見れる……と思ってました。
いや,しかしそれどころじゃありませんでした。はじめて見たけどすごかった。とにかく,笑いが多かったです。笑うシーンじゃないんだけど,会場全体が大爆笑の渦(そこまでひどくないけど)に巻き込まれていました。でも当時はこれでよかったんですよ。昔のアニメ・特撮はこんな感じでしたよね。そんなこと言ってたら,いまやゴレンジャーなんてまともに見れませんって。
○ビデオ「銀河旋風ブライガー (オープニングのみ)」
いきなりLD(らしい)の青い画面が出てしまい,会場から笑いが。
○トークショー:小松っちゃんが待っている・アニメーター大集合!
金田伊功,友永和秀,辻繁人,越智一裕,羽原信義 (敬称略)
の予定だったのですが,金田さんが都合で来れないとかで,急遽佐野浩敏さんが登場。
(とは言っても私には誰が誰だかさっぱりわからないんですけれども)
全体としては司会者による各人への質問形式で小松原さんとの想い出などの話が淡々とすすみました。急遽出演された佐野さんは,なにかいっぱいいっぱいだったように感じました。
○フィルム上映「タイガーマスク 第105話最終回〜去りゆく虎」
タイガーマスクはずいぶんひさしぶりに見たような気がします。それに最終回ははじめてみました。それにしてもすごいですね。こんなんでしたっけ? と思わず聞いてしまうほど,いまのPTAからしたら過激なシーンの連発。いま放映したらPTAから抗議が来るかもしれません。ま,それはおいといて,30分に満たない映像であるにもかかわらず,30分を感じさせない(むしろそれ以上に感じる)凄さ。そして,これといって大きく話が動くわけでもないのに,見るものを引き付ける何かをそこに感じることができました。何かこう,作り手からは「見れ〜」というパワーを,そして見る側からすると「見るぞ」というパワーを引き出すパワーがあるように感じました。
○ビデオ「小松原一男ハーロックを歌う」
なんでも小松原さんはアニソンはほとんど歌わなかったそうで,これはかなり貴重なシーンなのだとか。そんな小松原さんは,プロ? って思えるほど歌がかなりうまかったです。
○全員で合唱「キャプテン・ハーロック」
歌詞は最初にもらった案内の最後に掲載されていたので,みんなこれを見て大熱唱。というか,3番まであったんですが,私,3番まで歌ったのはじめてです。
○終演
終了は21時15分。予定より5分こえてしまいました。なお,小松原さんの画集は8/20より一般販売されます。まんがの森では入荷するようですが,それ以外の書店で入荷するかどうかはわかりません。
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