「伝説の英雄たち 大松本零士展」


○ああ大松本零士展

会場は5部構成になっていました。それぞれについて簡単に書きます。
展示物が多く,かなり濃い内容になっていました。
どのあたりが好きなのかによって興味の対象が変わり,展示内容に対する感想は変わってくるかと思いますが,基本的に全部が対象な私としては,かなり楽しめました。まじめに展示物を眺めたら,軽く2〜3時間は時間が経ってしまう,そんな感じでした。
○第1部 デビュー

入口を入るとすぐのところに,ケースに入った『三葉虫の化石』『隕石』『イン鉄』『パラサイト』『恐竜のフン石』がありました。さらにその横には『松本先生の昔の写真 (家族など)』。

壁側にはたくさんのものが展示されていました。
『「くもとちゅうりっぷ」などのちらし』『小学校時代の自画の紙芝居』など。この紙芝居は復刻されたものが会場の出口で売られていました。

さらにケースの中には,松本先生が幼少時代に読んだという『トムとジェリー,スパイダーマンなどの古いアメコミ』,デビュー前学生時代などに作った『私家マンガ (探検王,巨星,ドラゴンタイガー,透明人間,火星令嬢など)』が展示されていました。私家マンガは写真レベルの資料は見たことがありますが,実物ははじめてなので,すごい興味深いものがありました。読んでみたいところです。

次に『みつばちの冒険 掲載雑誌』『毎日小学生新聞 (虫の世界,ミツ太郎 都へ行く,アリとミツバチ,ウサちゃん)』が展示。みつばちの冒険,これも掲載誌実物を見るのははじめてなので見れて良かったです。

小倉時代に描いたという『ゼロ戦52型 (原稿)』や,『猫マンガ 原稿 (タイトル・掲載誌 不明)』という普通なら見れないようなものまで展示されていました。先の紙芝居もそうですが,こういうのってデビュー前のものだから,なかなかお目にかかれるものじゃない出すしね。

そして,『科学系の書籍』,これは松本先生が読んだという書籍です。『わが青春のマリアンヌ系のちらし・パンフ』,『コダマ名作ドラマ絵本 1965年「こじか物語」ソノシート付,1966年「アラジンとまほうのランプ」(コダマプレス)』がありました。その他,復刻ではないオリジナル単行本が多数あり,これもまた実物を見たことのない私としては興味深いものでした。

その後は,『幻想世界のアム』『ちいさなマキ』『模型の時代 掲載誌』『ヤマビコ13号 コミック』が展示されてました。

この第1部は,松本先生の初期作品などに興味がないと,まったく面白くないところでもあります。でも,好きな人からすると,かな〜り濃いものでした。
○第2部 「大四畳半物語」「男おいどん」

さてここは70年代「コクピット」系,「四畳半」系なものが展示されているブースです。

まずいきなり『コクピット系原稿』がありました。そして,このブースの目玉,ブースの中央に『四畳半の再現』!! 四畳半がそのまんま再現されてました。まぁ,四畳半のセットと言ってしまえばそれまでですけど,一応,中に入って(自分の)写真撮ってもOKみたいだったようです。っていうか,写真撮影禁止とか入口に書いてあったのにねぇ(笑)

壁にはいろんな原稿が展示されていました。『大四畳半大物語 原稿』『男おいどん カバーイラスト原稿』,カバーイラストはもちろんカラー原稿です。そして,『男おいどん コミック』『大四畳半大物語 映画台本』が展示され,壁に設置されたモニターでは映画『大四畳半大物語』 が上映されてました。

以上が第2部です。1部に比べると内容はそれほど多くはなかったです。
○第3部 宇宙戦艦ヤマト誕生

今度は宇宙戦艦ヤマト関連のものが展示されていました。

まず『戦艦大和の写真と模型』『電光オズマにでてきた宇宙戦艦大和の模型』『宇宙戦艦ヤマト模型』『電光オズマ原稿』が展示。この宇宙戦艦大和は以前どこかのイベントで参考出品されてた品だと思います。

『宇宙戦艦ヤマト原稿』『ヤマト資料』『アンドロメダ模型』『アナライザー』(これデカいやつ)があり,壁には『各種ポスター』が。設置してあるモニターでは『ヤマト』が上映されていました。

そして,このブースの目玉,『宇宙戦艦ヤマト第一艦橋戦闘席再現』。スケールはかなりムチャクチャな感じで,どう考えても届かないところがあったりしましたが,これが座れます。もちろん1人しか座れないのですが,あまり座ろうという人がいないので,座ろうと思えば座れました。
その横には『等身大ユキ』(リバティプラネットが販売してるヤツ)があり,触らないでくださいとなってました。

あとは,『セル』『設定』が壁に展示,ちょっとした宇宙なジオラマの中に『宇宙戦艦ヤマト系の模型』が吊るされてました。糸のような物で吊るされてました。
○第4部 銀河鉄道999

ということで,今度は999です。999となってますが,999をベースにしてその他の作品という感じでした。

まずは,『ハーロック』『エメラルダス』。『ハーロックフィギュア』や『デスシャドウ号プラモ』『アルカディア号スケールモデル』があり,さらに『ハーロックのコミック』『台本』がケースに展示されていました。

壁にはセットが組まれて『999Nゲージ』が2種類走ってました。走ってたというか,固定されて,台になっているプレートが動いていただけですが,この999Nゲージ,炭水車が前後逆になってました。ちゃんと見ないとわかりませんが,こんなところに大ポカが……。展望車も前後逆になっていたと思います。…ありゃまぁ(笑)

それから『エメラルダスフィギュア』『エメラルダス号スケールモデル』『エメラルダス重力サーベル 1/1モデル』『エメラルダス・ハーロック原稿』などが展示。

次に『銀河鉄道999 コミックと原稿』『メーテルフィギュア各種』『111号〜999号』『クレアライトアップフィギュア』といった999関連の商品が展示。そして『C62-48プレート』『C62 HOゲージ』が置かれていました。さらに時計『オメガスピードマスター』『1980年販売のアストロボイス』『1979年販売のシチズン銀河鉄道999手巻きクロノグラフ』が展示。アストロボイスははじめて実物見ました。ついでに,シチズンのほうは存在をはじめて知りました。……プライズの懐中時計は置いてませんでした。残念。

さらに『劇場版銀河鉄道999 オリジナル絵コンテ』『セル』が展示され,モニターでは『TV第1話』『劇場版銀河鉄道999』『さよなら銀河鉄道999』が上映,そのそばで『クレアのホログラム』が置かれていました。このホログラムは,私の記憶が確かなら,アニメドリームトレインで使ってたヤツと同じものではないか,と。

またもやここにもモニターがあり,こちらでは『1000年女王』『わが青春のアルカディア』上映。さらにケースや壁には,『1000年女王コミック・ちらし・原稿・台本・セル』が展示され,その反対側には『平賀源内原稿』『トラジマのミーめ 原稿』が展示。1000年女王もいいですが,どちらかというと,こちらの平賀源内やミーめのほうがなかなか見ごたえあった……というのは個人的感想。
○第5部 デジタル新世代

ここからは近年の作品がメインになります。

まずは『新宇宙戦艦ヤマト 原稿』。これは近年のイベントでも見かけたことのあるようなものでした。そして,個人的にこのブースの目玉かなぁと思ったのは,『新宇宙戦艦ヤマト 模型 (デザイン試作中)』。立体物としては,これが初お披露目(?)かなって思いましたが,なかなか気に入りました。まぁ,このデザインを良いと思うか,悪いと思うかは人それぞれです。
そして『CD』や『GOTTA本誌』が展示されていました。以上が新ヤマト関連です。

少し奥へ行くと,モニターがいくつかあり『ハーロックサーガ1巻』『松本零士999プロモーション』『ダフトパンク1話〜3話』『PS版宇宙戦艦ヤマト プロモーション』『PS版さらば宇宙戦艦ヤマト プロモーション』『PS版英雄の軌跡 プロモーション』『WS版宇宙戦艦ヤマト プロモーション』を上映していました。綺麗なダフトパンク映像見ただけでも良しとしますです。だって,いつもISDNのへっぽこ動画しか見てないし。

出口近くでは,ケースに『ニーベルングの指輪 本とCD』『新宇宙戦艦ヤマト 艦橋,ポストカード』『小惑星6565の命名証明書』『クリスマスメッセージのページ』『ゲーム関連のポスター』『英雄の軌跡』『松本零士999』『ダフトパンク One More Time 号外 (新聞みたいな感じ)』『ダフトパンク DISCOVERY THE VIDEO Volume1』『宇宙戦艦ヤマト トレカ』『ゲームパッケージ』などが展示。CD店向けに配布されているダフトパンクのビデオが欲しかった……。

そのケースの反対側では『コクピットレジェンド原稿』『照準などのメカ』が展示。出口に一番近いところに『燦 と描かれたデカいサイン』が展示されてました。かなりデカいサインでしたです。最後に,出口のカウンタで,例の『紙芝居』を販売していました。販売開始したのはどうも8月に入ってからのようです。
○大松本零士展 販売アイテム

伊勢丹美術館で開催中の「大松本零士展」で販売されているアイテムです。当初発売予定だった本イベントの目録は,諸般の事情により販売中止になったそうです。

大松本零士展でのオリジナルアイテムは,さよなら銀河鉄道999がメインのもので,ラーメタルでのメーテルとの再開シーンのメーテルが使用されているなど,好きな人にはたまらない絵柄でした。

○大松本零士展 オリジナルアイテム
Tシャツ            2種 2000円
マウスパッド          2種 1200円
ポストカード          8種 100円
シール                200円
メモ                 380円
ブックマーカー            600円
35mmフィルム           550円
クリアファイル            350円
キーホルダー          3種 600円
マグネット           3種 400円

○その他アイテム
銀河鉄道999 プリマグラフィー   24000円
宇宙戦艦ヤマト セル      2種 45000円/38000円
宇宙戦艦ヤマト 下敷き     2種 525円
復刻版 ゆきかぜ           16800円
復刻版 三段空母           18800円
宇宙戦艦ヤマト クロニクル      330円
幻想軌道パンフレット98       2500円
幻想軌道パンフレット99    3種 2500円
幻想軌道 Tシャツ       3種 3000円
KOKURA限定うちわ        315円
光るヤマトカプセルコレクション 3種 840円
宇宙戦艦ヤマト ライター    3種 210円
松本零士ミュージアムシリーズ  数種
幻想軌道リング           
幻想軌道ペンダントトップ      
ソフビ 沖田十三           
ソフビ 森ユキ            
KOKURA限定の絵葉書
松本零士21世紀オフィシャル限定グッズ
その他各種書籍

なお,日にちによって,小倉関連の違うグッズも販売していたようです (ハンカチなど)。
○サイン会

当日9時ごろに到着した時点で,私のほかは1人だけでした。私は2番目。その後いろんな方と合流して,いろいろと人が来まして,伊勢丹開店前の時点では35人くらいだったでしょうか。ただ,みんな無秩序に並んでいたという状態だったので,ちょっと不安でした。だって後から来ても……ねぇ。

開店すると全員が駆けだし,エレベーターへ直行しました。私も走りましたよ。だって,歩いたら並び順が後になってしまいますから。その後エレベータで上へあがり,会場入口近くの階段に並ばされました。この時点で20番台。ちょっと納得いかんかった。そして,定員に到達したのはお昼頃。つまり,ただサインが欲しいだけならゆっくりきても大丈夫だったというわけです。平日だからかな。

整理券配布は17時半だったのですが,それまではとりあえず荷物はお互い見てもらうことにして,交代で大松本零士展を見にいったりして時間を潰してました。これが案外時間つぶせるんですよ。レポでも書きましたが,展示物が濃いもので,つい見入ってしまう。あっという間に時間が過ぎていくんです。

今回のサイン会は,記念出版書籍に,という事前情報だったのですが, この記念出版書籍なるものが中止になったせいでしょうか,色紙ももちこんでOKということになりました。ただし,グッズを1500円以上購入することが条件だったようです。当然,私はあれもこれも買う人なので,そんなもんあっという間にクリアしました。

でも色紙OKってのは,ずいぶん久しぶりな感じです。近くの文房具屋で,色紙を購入し,サイン会に望みました。買ってきた色紙はF6というやつで,普通の色紙の約1.5倍。デカいです(笑) LDのジャケットなみの大きさなんですよ。さすがにこの大きさの色紙にサインするのは珍しいらしく,松本先生も笑ってました。

今日は松本先生機嫌よかったんでしょうか。最初のほうの人は,ハーロックの頭の上にトリさんが乗っかってる絵を書いてもらったり,なにやらすごいことになってたようです。しかし,サイン会のあとに予定が入っているらしく,キャラ指定などはダメということになりました。もし予定がなかったら…………,いつかそんな日が訪れることを期待してます。

ちなみに私は目を開けている横顔のメーテルでした。個人的には1000年女王がよかったんですけど,まぁ,仕方ないです。今回,平日にサイン会だったんですが,これは正解だったかもしれないです。土日だと,おそらく開店前に定員以上の人が集まっちゃって大混乱になってた可能性が……。

教訓:駆けこむ前に入り口でちゃんと並びましょう。

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