銀河鉄道物語 > ナレーション集 − 万感の思いを胸に

第壱話
旅立ち

■オープニング
無限に広がる大宇宙。
そこには多くの星々が生まれ、そして死んでいく。
銀河鉄道…それは宇宙の海を夢見る者に、あこがれと希望を運ぶものだ。
しかし時として宇宙は彼らに過酷な運命をもたらすこともある。

■エンディング
いま、万感の思いを胸に少年は宇宙を旅立っていく
運命という名の星を目指して…
第弐話
時の結び目

■オープニング
遠い遠い宇宙の海原を見上げて銀河鉄道をみることが出来た者は幸せである。
それは自分の未来に希望を見ることの出来るものだからだ。

■エンディング
時として運命は人を弄ぶことがある。
その意味に人が気づくのはほとんどの場合
ずっと時が流れてからだ
第参話
運命の動輪

■オープニング
男には容易に曲げることの出来ない想いがある。
胸に秘めたそれは、時に相容れず、
人と人とのぶつかり合いを生み出していく。

■エンディング
すれ違う二つの想いはどこへ向かって走るのか…
終着駅はまだ誰にも見えない。
第四話
永遠という名の…

■オープニング
昔、遠い星で戦争があった。
漆黒の列車が現れ、死者を乗せて行った。
オリオン線で大事故があった時も、疫病が流行った時も、
漆黒の列車は現れ、大勢の死者を乗せていった。

■エンディング
運命という車輪の下で人は愛し、憎み、やがて去っていく。
行く先を知る者は誰もいない。
ただ、永遠という名の旅人だけが、それを知っている。
別れもまた愛の形なのだ。
第伍話
ビッグワン強奪

■オープニング
惑星リオグランデ。
大気に厚いプラズマ層を持つこの星は、
鉱物資源の豊富な場所としても有名である。
今日もまたプラズマホールを抜けて、銀河鉄道の無人貨物が旅立っていく。

■エンディング
人は時に自らの命を自分の手で他人に委ねる。
信頼という名の絆とともに…
第六話
闇の慟哭

■オープニング
人は皆、幸せを探す旅人のようなもの…
希望の星を信ずればこそ、誰もが孤独な旅路を行く…
だが、運命は時として、この心にいわれなき暗闇を強いる時がある。

■エンディング
突然の闇、それは誰にも訪れる。
そこにさ迷い続ける者やそこに光を見いだす者…
心のありようを分かつのもまた、運命なのかもしれない…
第七話
闇の慟哭(後編)

■オープニング
暗闇の中をさまよう心があった。
いわれなき闇の深淵へと突き落とされたその無垢な心は……
無垢なる故に泣き、無垢なる故に光を拒みつづけた。

■エンディング
その魂はかつて紛れもなく澄み切っていた。
銀河鉄道を愛する者、憎む者、
すべての人の旅路が、出会いが、光の中であったなら。
第八話
残照

■オープニング
一粒の麦が大地に落ちるとき、誰がその音を聞くのだろうか。
その麦が多くの実りを結んだとき、はじめて人は知ることになる。
一粒の麦の真の価値を。

■エンディング
一粒の麦。
その生涯が価値あるものであったかどうかは、最後の瞬間までわからない。
だが、その想い出は人々の心に根付き、やがて豊かな実を結ぶのだ。
第九話
記憶の回廊

■オープニング
人は誰でも心の奥底に様々な思い出を抱えている。
苦しくて捨ててしまいたい記憶、いとおしくいつまでもとっておきたい記憶。
それは人生そのものであり、人の生きている証なのかもしれない

■エンディング
想い出は、時に、背負いきれないほど重荷になる時がある。
だが、本当に記憶を失った時、人ははじめて気づくのだ。
持ち続ける痛みが、どんなに大切なものだったかを。
第拾話
分岐点

■オープニング
銀河鉄道の停車駅は惑星だけではない。
宇宙空間に浮かぶ空間軌道ジャンクション。
人々はここで車両を乗り換え、自分の進む道を決める。
それが分岐点である。

■エンディング
頑なに想うこと。
それがときに、自らの壁を作り出してしまうことがある。
けれど、その壁の向こうにある何かに触れた時、人は気づくのだ。
壁は自分の内側にしかなかったということに。
第拾壱話
慕情

■オープニング
人の心には一輪の花が咲いている。
想い出に彩られ、忘れえぬ人の香りをまとい、かもす、一輪の花が…。

■エンディング
人の心に咲く花は枯れることがない。
たった一輪のその花は、万感の想いを糧に、永遠に咲き続ける。
第拾弐話
黄昏

■オープニング
今、一つの星が静かに消え去ろうとしている。
多くの命を育み、その死をみとってきた母なる星も、自らを襲う運命からは逃れることは出来ない。

■エンディング
(なし)
第拾参話
運命列車

■オープニング
銀河鉄道777。
ときに彷徨える列車とも呼ばれる。
それは、銀河鉄道でただ一つ、終着駅はおろか、次の適者駅すら定かではない。
今日も様々な想いを抱えた人々を乗せて、777はこの宇宙のどこかを走っている。

■エンディング
人はときに、過酷な現実に運命と名をつける。
その辛さを和らげ、乗り越え、生きていくために。
けれど、運命を逃げ場にした時、人は見失うのだ。
未来という進むべき道を。
第拾四話

■オープニング
人はいつか一人で歩き始める。
それは過去との決別であり、無限の未来と可能性を夢見る旅立ちである。

■エンディング
人はいつか一人で歩き始める。
それは過去との決別であり、無限の未来と可能性を夢見る旅立ちである。
だが、それを許してくれた者の存在を、そして、今日までの愛がこれからもそこにあることを、守られていた者は忘れてはならない。
第拾伍話
共同戦線

■オープニング
バンデルン流星群。
数千年周期で宇宙を放浪し、行く手にあるものは、すべて破壊する。
またの名を彷徨える悪魔という…。

■エンディング
人は出会い、別れ、自分の進むべき道を信じて歩いていく。
しかし、強く結ばれた絆は決して切れることはない。
第拾六話
セクサロイド

■オープニング
人は古より目に見えないものを信じ、生きるよりどころとしてきた。
愛、絆、そして心。
それらすべて目にすることも触れることもできないものだ。

■エンディング
決して目には見えない大切なものがある。
信じるものにとってそれは確かにそこにある。
信じるものはそれに触れることができる。
曇りなき、心で。
第拾七話
鎧の女神

■オープニング
雪と氷に閉ざされた惑星ハーガ・ルー。
この星のどこかに宇宙で一番美しい宝石があると…
その宝石を手にしようと何人ものトレジャーハンターたちがこの星を訪れたが…
…帰ってきた者はなかった。

■エンディング
宝石は眠りについた。
だが人の欲望は果てしない。
いつの日か伝説を目覚めさせる者が現れるかもしれない。
第拾八話
死活

■オープニング
生と死…それは背中合わせの未来である。
ある者は死に、ある者は生き延びる。
しかし、仲間の死を前に、なお生き延び続ける者は、時にこう呼ばれる。
死神…

■エンディング
二つの想いが、すれ違い、互いにぶつかりあいながらたどり着いた。
友情という大きな駅に。
第拾九話
静謐の刻

■オープニング
人は皆、心の安寧を求め生きている。
己を律し、日々闘う者にとって、それは何よりも得難いものだ。

■エンディング
束の間の安息。
人は皆、いつまでもそこに身を委ねていたいと願う。
だが、それは決して長く続くことはない…
第弐拾話
選択

■オープニング
人は人生という道を走りつづける。
そして時に人は自らが進むべき道を選択しなければならない。

■エンディング
人は走りつづける。
その先に何が待ち受けるのか、わからないから、人は走りつづける。
未来を信じた仲間と共に。
第弐拾壱話
背反

■オープニング
クーロンシティ。
宇宙に名高い無法地帯。
近づく者さえない、この町を、人々は呼ぶ。
捨てられた迷宮都市と。

■エンディング
運命は定められたレールを外れて走り出した。
向かう先はどこなのか迷走する未来の行方は、誰にもわからない。
第弐拾弐話
無常の

■オープニング
(なし)

■エンディング
神と呼ばれた男。
その運命が、いま、終焉のときを迎えた。
見送る者も、手向けの花もない。
そこにはただ、無常のモェ吹くだけである。
第弐拾参話
非情なる裁定

■オープニング
駅…それは人が出会いと別れを繰り返す場所。
手を振りながら人は言う。
また会おう、と。
だが、人生は二度と会うことのない別れがあることを誰もが知っている。
それでも人は言う、また会おう、と。

■エンディング
別れの向こうには何があるのだろうか。
別れの辛さを乗り越えたとき、
人はそこに希望の光を見つけるだろう。
第弐拾四話
燃える銀河

■オープニング
銀河鉄道…
それは、宇宙を覆い、絶えず脈打ち、
生きとし生けるすべてのもの運命を司る
生命の本流である。
その銀河鉄道に、いまだかつて無い、
危機が訪れようとしていた。

■エンディング
今、全ての人々の希望を乗せ、
若者達が再び旅立つ。
その行く手にどんな苦難の荒野が
広がっていようとも。
第弐拾伍話
命の谺

■オープニング
(未稿)

■エンディング
(未稿)
第弐拾六話
遙かなる想い

■オープニング
(未稿)

■エンディング
(未稿)